ぽかぽか、うとうと

お日さま　ぽかぽか
気持ち良くて
うとうと　しています

もうすぐ　お日さま　沈むけど
明日も　うとうと　できるといいな

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2011年3月11日
当時わが家は、福島県福島市に住んでいました。

そのとき私は、１歳になったばかりの娘を
授乳しながら寝かしつけていて
娘がうとうとと、眠りにつきそうになっていた時
今までに感じた事のない揺れを感じました。

その数日後、原発は爆発し
私の住む辺りにも、放射性物質は容赦なく
雨と一緒に降ってきました。

あの日以降の私の世界と
あの日以前の私の世界
あまりにも変化が大きすぎて

いまだに
なぜ私はここにいるのだろう？
あれは夢だったのかな？
そんなふうに感じる瞬間があります。

とても大きな地震だったけど、幸いなことに
家や家族や親戚や友達に、命に関わるような大きな被害はありませんでした。
それなのに、今も抱いている「多くのものを失ってしまった」
という喪失感は何なのか・・・。

ただひとつわかることは
まだ終わっていない、ということです。
10年経つけれど、私の中ではまだ終わらない「震災後」・・・

正直言えば「復興」もよくわかりません。
だって、あの日以前の世界（の価値観）には
どう頑張っても戻れないのだから。

10年経って思うことは
私なりの「復興」を探していきたい気持ちが芽生えている、ということ。
やっとそのスタート地点に立っているのかもしれません。

答えは一生見つからないかもしれないけれど、あの体験を胸に
あの時にはいなかった自分を見つけていきたいと思います。

そんなことに想いを巡らせながら
お日さまに照らされてぽかぽか、うとうとと、
していたいと願う11年目のはじまりです

2021/03/11
山キノコロリ・やまだみかこ